


建築設計から環境デザインまで同じ眼で見つめています。
ヨットの話
ヨットといっても、遊び方はいろいろある。
私はヨットをこよなく愛すブルーウォーター派だ。若い頃は、スピードやテクニックを競ってヨットレースに参加したものだが、今は年齢相応の楽しみ方にとどまっている。
ブルーウォーター派とは、ヨットレーサーに対して一般にヨットで身近に行楽や旅をしたりするジャ ンルの人達を指すが、それもいろいろなタイプがある。また、ヨットの大きさや種類、材質、
性能などにもより様々な楽しみ方がある。分かりやすく説明するうえで遊びとしての車好き の人に例えれば、スピードやテクニックを競う人、メカを求めているもの、ツーリングを楽
しむもの、クラシックカーにこだわるものなど…の人達、入り込めば相当に熱が入り、一生 涯の趣味ともなりえるものとなる。ヨットもこれに近いものがあり、むしろそれを上回ると
も思われるほど、熱烈な愛好家が多い。
ヨットは、シーマンシップとしての誇りと秩序ある遊びと認識している。それは、大自然を 相手に時には危険を伴うスポーツだからこそルールやマナー、豊富な経験やテクニックを要
求される。中途半端な行動が事故につながる可能性があるからだ。 かつて、石原裕次郎や慎太郎に憧れ、いつかは自分もヨットに乗ってみたいと思う気持ちが 男のロマンとしてそうさせ、それがいまにある。ヨットを始めた人は少なくともこうした憧
れによるものがその殆どであろうが、いずれにしろ自らがヨットマンであると自負するもの にとってヨットは地道なロングランなスポーツであることに気付くことになる。今の私がそ
うであり、それは決して派手でなく一途な余暇の楽しみでもあると云える。
